お腹の病気を治す

緑の中の猫

フィラリアの予防薬は、犬の体内に入り込んでしまったミクロフィラリアを死滅させる効果を持っています。ミクロフィラリアが成虫になってしまうのを防ぐことで、病気にならないようにしてくれるのです。要するに、フィラリアの予防薬は「虫退治」の効果を持っている薬であるといえます。
具体的にこの効果を担っているのはイベルメクチンという成分です。この成分はフィラリア予防だけでなく、たとえば東南アジアやアフリカで見られる寄生虫が原因の病気を治療するのにも使われています。熱帯性の感染症に効果を持つとされており、私たち人間にとっても、実はありがたい成分なのです。
また、予防薬に使われる有効成分の中には、ピランテルというものもあります。
ピランテルには、同じく犬や猫にとっての怖い病気である鞭虫症などを治療する効果があります。
鞭虫症は、鞭虫という寄生虫を体内に取り込んでしまうことで起こる病気です。鞭虫は、血管から心肺へ移動するフィラリアとは異なり、消化器系を通ってお腹の調子をおかしくするという症状があります。慢性的な下痢に悩まされたりしてしまう病気なのです。
ピランテルはこの病気の原因である鞭虫を退治する働きをします。ピランテルによって鞭虫はマヒ状態になり、便が排泄されるのと一緒に体外に出てしまうのです。
薬をのむことで、少なくともフィラリアと鞭虫症という2つの病気に対処できるようになります。用法用量を守って、しっかりのませてあげましょう。